2021年12月11日(土)、VTuber事務所「にじさんじ」所属ライバーのグウェル・オス・ガールさんが11月の「YouTubeショートファンド」に選ばれたことをTwitterで報告。Twitterのは多くの祝福の声が寄せられ、話題になりました。

VTuber事務所「にじさんじ」所属のエルフ。2019年から活動。既婚者かつ一児の父親であることを公表している。自らを「企画屋」「司会屋」と称し、にじさんじ内外のライバー達とさまざまな企画・コラボを行うなど、独自路線を突き進んでいる。
そもそもグウェルさんがなぜYouTubeショートファンドに選ばれたのかというと、「1万RTされたら年内毎日動画投稿する」というツイートが発端でした。
大丈夫、行かないです。#1万RTされたら年内毎日動画投稿する
— グウェル😎にじさんじ (@Gwelu_os_gar) November 12, 2021
目を離した隙に1万RT行ってたみたいです。明日から48日くらい頑張ってみます。 https://t.co/L47I9wHJHG
— グウェル😎にじさんじ (@Gwelu_os_gar) November 13, 2021
ただし、グウェルさんは本業と家族の関係で、動画投稿にしてもライブ配信にしても毎日の配信はなかなか難しい環境。そこで活用されたのが、YouTube Shortsだったのです。
アイキャッチ画像引用:https://twitter.com/Gwelu_os_gar/status/1469467386239918080
YouTube shorts一問一答
では、「YouTube shorts」とは一体何なのでしょうか? ここからは、YouTube shortsを一問一答形式でざっくり説明していきます。
Q. YouTube shortsって何?
YouTube ショートは、スマートフォンと YouTube アプリの「YouTube ショートカメラ」があれば誰でも作成できる、新しい視聴者と出会える動画フォーマットです。YouTube のショート動画作成ツールでは、マルチセグメント カメラを使用して最大 60 秒までの動画を簡単に作成できます。
https://support.google.com/youtube/answer/10059070?hl=ja
特徴1:YouTubeが提供しているスマホ向け縦向き動画サービス
YouTube Shortsは、YouTubeが提供しているショート動画サービスです。TikTokやInstagramのストーリーに近いサービスですね。日本では2020年9月13日からサービスを開始しています。
YouTube shortsはスマホを意識したサービスなので、通常の動画とは違って画面が縦長のアスペクト比率に固定されています。
60秒という短尺、スマホの向きを変えなくても視聴できるという気軽さがウケて人気を博しています。そのため、再生回数は通常の動画よりも多い傾向にあります。パソコンからでも視聴は可能です。
特徴2:YouTubeアプリにはshorts専用メニューがある!
YouTubeアプリには、YouTube shorts用の専用メニューが用意されています。
「ショート」をタップすると、おすすめのショート動画が次々に再生されます。普通の動画と同じように、高評価やコメントを付けることも可能。
また、ホーム画面にもおすすめのYouTube shortsが表示されます。目に付きやすい位置にあるので、つい視聴してしまう人も多いのではないでしょうか。
特徴3:編集作業にかける時間が短い!
動画を投稿するには、テロップやBGMを付けるなどさまざまな編集作業が必要です。動画投稿に慣れている投稿主であっても、編集作業が長時間に及ぶことは珍しくありません。
しかし、YouTube shortsは短尺なので編集作業にかかる時間が格段に短いのも大きなメリットとなっています。
最近はスマホでも利用できる高機能な動画編集アプリがたくさんあります。そのため、スマホで撮影・編集して投稿する人も多いようです。
特徴4:Googleアカウントがあれば誰でも投稿できる
YouTube shortsは、Googleアカウントがあれば誰も投稿できます。もちろん、チャンネルが収益化の基準を満たしていなくてもOKです。
特徴5:PCでも上げることが可能!
YouTube shortsはスマホ向けのサービスなので、スマホからしか投稿できないと思っている人も多いのではないでしょうか。
実は、YouTube shortsはPCからでも上げることができます。投稿方法の詳細はこちらを参照してください。
Q. YouTube shortsの作り方は?
YouTube shortsだからといって、特別な作り方をする必要はありません。YouTubeアプリにはショート動画専用の作成機能が用意されており、撮影した動画に音楽・テキスト・フィルタなどを付けることができます。
また、PCで動画を作る場合も60秒以内という制限時間があること以外、通常の動画制作と同じ感覚で作ればOKです。
ただし、縦長という特性上、テロップが見切れないように注意する必要はあるでしょう。
Q. YouTube shortsの上げ方は?
YouTubeアプリから投稿する場合は、前述のショート動画作成機能を使って投稿すれば自動的にショート動画として投稿されます。
一方、PCから投稿する場合は、動画タイトルの後に半角スペース+「#shorts」タグを付けて投稿すればショート動画として認識されます。
Q. YouTube shortsで収益化は可能?
普通の動画よりも再生数が伸びやすいとされているYouTube shorts。
これだけ再生数があれば広告収益も稼げそうですが、残念ながらYouTube shortsに広告収益は付きません。
しかし、諦めることはありません。YouTubeでは、毎月選ばれたショート動画投稿者に褒賞金を分配してくれます。数千人という狭き門でありますが、収益化していなくても対象となるので、誰にでも公平にチャンスがあるのです。
詳しくは、グウェルさんが解説している以下の動画がおすすめです。とてもわかりやすいですよ。

グウェル・オス・ガールから学ぶYouTube shortsの作り方
グウェルさんのYouTube shortsがウケている理由には、5つのポイントがあると考えています。
- 投稿頻度
- サムネイル
- タイトル
- 企画力
- 構成力
各ポイントを詳しく見ていきましょう。
投稿頻度
毎日投稿を宣言した11月13日から本記事をアップした12月14日までの31日間に、なんと28本のYouTube shortsを投稿しています。
YouTubeへの投稿頻度が高いと、おすすめ動画や関連動画に表示されやすくなると言われていますね。管理人自身もグウェルさんのYouTube shortsをおすすめのショート動画で頻繁に見かけましたので、再生回数アップに貢献していることは間違いないかと思います。
ばらつきはありますが、グウェルさんのYouTube shortsは平均31万回再生、その中には100万回以上再生されているものもあります。
※投稿頻度は年内投稿チャレンジが終わった時点で再集計を予定しています
サムネイル
おすすめのショート動画は、普通の動画と同じようにサムネイルが表示されます。一般的なショート動画の中にVTuberのショート動画が混ざっていると、立ち絵だけでもとにかく目立ちます。
普段のサムネイル作りほどこだわらなくても目立つという利点こそありますが、グウェルさんのYouTube shortsのサムネイルは自分の立ち絵とタイトルはしっかり入れていますね。
シンプルですが、わかりやすいサムネイルなのも見たくなるポイントだと思います。
タイトル
スマホの機種にもよるでしょうが、おすすめのショートに表示されるタイトルは最大29文字まで。気になるキーワードを表示される部分に上手く盛り込んでいるのは大変効果的です。
グウェルさんは基本的に規定文字数内で表示されるタイトル作りをされています。タイトルが長い場合であっても、表示されない部分をサムネイルに入れて補完しているので文字数対策もバッチリですね。
企画力
企画屋を称しているだけあり、グウェルさんのYouTube shortsは思わず再生してみたくなる内容が多いです。
にじさんじライバーとのコラボといった自身の立場を活かしたものから、コント、解説、子育てなど幅広く飽きさせないものばかり。
にじさんじライバーとのコラボは真似できませんが、卓越した企画力は参考になりそうです。
構成力
グウェルさんのYouTube shortsの構成は、テンポがよくて大変わかりやすいと評価されています。
最大60秒という短い尺であっても構成がしっかりしていないと次回から再生されにくくなるので、構成には相当気を遣っていることがうかがえます。
結論:VTuberはもっとYouTube shortsを活用すべき
今回は、2021年11月のYouTubeショートファンドに選ばれたグウェルさんのYouTube shortsを分析しました。VTuber界でもYouTube shortsのメリットを知るきっかけになったと思います。
YouTube shortsは、普段の動画より再生回数も期待できるため、上手く活用すればチャンネルへの導線にもなります。ワンチャン、YouTubeショートファンドに選ばれる可能性もありますしね。
徐々に活用しているVTuberは増えてきていますが、もっともっと活用するべきだと思いました。VTuber業界でも、YouTube shortsが盛り上がっていくといいですね。
【参考サイト】
https://twitter.com/Gwelu_os_gar/status/1469467386239918080