ぶいすぽっ!のことを詳しく知りたい!
この記事では、女性VTuberグループ『ぶいすぽっ!』について解説します。
ぶいすぽっ!は、eスポーツに特化した活動を行っているVTuberグループです。
そんな彼女たちが所属するぶいすぽっ!とは、一体どのようなグループなのでしょうか?
ぶいすぽっ!について詳しく知りたい方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
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Contents
ぶいすぽっ!とは?
ぶいすぽっ!(Virtual esports プロジェクト)とは、ゲーム好きのVTuberが集まったグループです。
ここ2~3年でぐんぐん知名度を上げ、今やにじさんじ・ホロライブに次ぐ業界3位のVTuber事務所として知られるようになりました。
所属VTuberは、2024年9月時点で21名。メンバーが得意とするゲームやプレイスタイルはそれぞれ異なりますが、ゲームスキルは全VTuber事務所の中でもトップクラス。
彼女たちがほかのVTuberグループと違うのは、eスポーツに特化した活動を行っていることです。
所属メンバーたちは数々のeスポーツ大会に出場し、実績を残してきました。
彼女たちの活動は実を結び、eスポーツ大会のアンバサダーや企業とのタイアップを務めるなど、各メンバーがインフルエンサーとして大活躍しています。
運営は株式会社バーチャルエンターテイメント
ぶいすぽっ!の運営会社は、株式会社バーチャルエンターテイメントです。
主な事業はぶいすぽっ!の運営事業。かつてはeスポーツ関連の事業も行っていたようです。
親会社は、非上場ながらも勢いのある「Brave group」。子会社のVシンガー事務所「RIOT MUSIC」を始めとしたIP事業を柱に、メタバースやeスポーツ事業も展開しています。
裏方スタッフは「運営1」「運営2」のように番号で呼ばれており、2024年9月時点では22名ほどいる様子。
表舞台に立つことはあまりないですが、ぶいすぽっ!メンバーとの関係は良好のようです。
Brave groupは、あおぎり高校運営のviviONとも業務提携しています。
ぶいすぽっ!の歴史
ぶいすぽっ!のターニングポイントとなったできごとは、以下の通りです。
ぶいすぽっ!のターニングポイント
花芽姉妹がVTuberデビュー
2018年10月11日、花芽すみれさんが妹(という設定)の花芽なずなさんと共にYouTubeデビュー。
デビューから間もなくして、10月20日には「第1回VTuber最協決定戦(PUBG)」(V最)にチーム「かがちゃむ」1のメンバーとして姉妹で参戦。
チームメンバーとの協力もあり、初参加でいきなり優勝を果たします。
Lupinus Virtual Games(LVG)発足
2019年1月4日、花芽姉妹がゲーミングチーム『Lupinus Virtual Games』を発足。
同年4月には、メンバーの小雀ととさんと一ノ瀬うるはさんが加入します。
「0.2秒の物語」プロジェクトスタート
2020年2月1日、『0.2秒の物語』のショートアニメが公開。このアニメは、Lupinus Virtual Games(LVG)のメンバーを中心に、eスポーツへ取り組むといった内容の青春物語。
マンガ展開も含めた新プロジェクト『0.2秒の物語』2が本格的にスタートします。
マンガ『イースポ☆~0.2秒の物語~』3は、Lupinus Virtual Gamesを中心とした物語。
残念ながら配信終了してしまいしたが、ライバルチームとして『Iris Black Games』も登場予定だったことが、運営のインタビュー4からも示唆されていました。
なお、2020年は、前述したIris Black Games(胡桃のあ・橘ひなの・如月れん)。
そしてCattleya Regina Games(兎咲ミミ・空澄セナ・英リサ)のメンバーたちもVTuberとしてデビューしています。
ショートアニメの監督は、今や世界で活躍する3Dアニメーターの安田現象さん。マンガ『イースポ☆~0.2秒の物語~』は、残念ながら現在配信は終了しています。読んでみたかった……。
箱の名前がぶいすぽっ!に決定
2020年7月7日、公募にて箱の名前が Virtual eSports Project『ぶいすぽっ!』に決定します。
これまではそれぞれのチーム名を名乗ることが多かったのですが、12月4日には所属メンバーを「ぶいすぽ所属」として統一する方針に変更されています5。
ぶいすぽっ!発足当時のロゴデザインは現在と違うのですが、カラフルで可愛いです。
研究生制度の導入
2023年1月25日、ぶいすぽっ!は『ぶいすぽ研究生制度』6を導入したことを発表しました。
従来のオーディションに加え、一定の基準を満たした人を研修生として採用。
ぶいすぽっ!でのデビューを目指す人にパソコンを貸し出したり、環境の整備や実践的なフィードバックなど行ったりするといったもの。
研修生制度初の合格者として、2024年3月19日に紡木こかげさんがデビューしています7。
待望の3D化
2023年5月9日。ぶいすぽっ!運営はメンバー15名の3Dお披露目配信を発表8。
メンバー全員の3D化構想があることは数年前から言及されていました9が、ようやくといったところ。
2023年5月12日~6月17日にかけて、順次お披露目配信が行われました。
3Dモデルを持ったことで、彼女たちの活動の幅が広がったことは間違いありません。今後、どのように活用していくのか楽しみです。
花芽姉妹など初期から活動している一部メンバーは、以前から3Dモデルを持っていました10。以前のモデルと比べてかなりブラッシュアップされていて、他メンバーとの統一感もありますね。何よりかわいい!
VALORANT Masters Tokyo 2023アンバサダー就任
2023年6月10日、ぶいすぽっ!が国際的なeスポーツ大会『VALORANT Masters Tokyo 2023』の公式アンバサダーに就任11。
これまで日本国内においては、VTuberがeスポーツ大会に参加したり、解説やアンバサダーに就任した例はたくさんあります。
しかし、国際規模のeスポーツ大会でVTuberが公式アンバサダーに就任するというのは、これまで例がなかったこと。ぶいすぽっ!はその先駆けとなりました。
海外展開開始
2023年8月12日、ぶいすぽっ!は英語圏と中華圏でのオーディション開催を発表。
2024年9月時点で、英語圏グループ『Vspo EN』からは5名、中華圏のグループ『Vspo CN』からは4名のVTuberがデビューしています。
日本のVTuber事務所が海外展開するのは珍しいことではありませんが、海外でeスポーツに特化したVTuber事務所はまだまだ少数。
こうしたぶいすぽっ!最大の魅力をどのように海外ニキたちに伝えていくのか、見守っていきましょう。
ぶいすぽっ!の特徴
ぶいすぽっ!の特徴は以下の4つです。
eスポーツ特化
ぶいすぽっ!は、結成当初から現在まで一貫してeスポーツに特化した活動を行っています。
彼女たちは業界初期の頃からVTuberとして数々のeスポーツ大会に参加し、実績を積み重ねてきました。
実績の一部12は以下の通りです。
- 優勝:VTuber最協決定戦(PUBG):花芽なずな、花芽すみれ
- 優勝:第1~2回 Crazy Raccoon Cup (Apex Legends):花芽なずな
- 優勝:Rage×Legion Doujou Cup (Apex Legends):一ノ瀬 うるは
- 優勝:第1回 Crazy Raccoon Cup (Project F):兎咲ミミ
- 優勝:VTuber最協決定戦 Ver.VALORANT Act.1 (VALORANT) :英リサ、小森めと
- 優勝:第7回 Crazy Raccoon Cup (VALORANT) (Day1, Day2) :猫汰つな
このほかにも、ぶいすぽっ!メンバーは視聴者参加型のカスタムマッチを行ったり、ゲームスキル向上を目的としたトレーニング配信やプロゲーマーとのコラボ配信を行ったりなどなど。
普段からeスポーツに関する活動を幅広く行っています。
ゲームが上手
ぶいすぽっ!のメンバーは、全員ゲームが上手です。特に、FPS分野においてはプロ並のスキルを持つメンバーも多いことで有名です。
例えば、VTuber最協決定戦やCRカップなど数々のeスポーツ大会で好成績を収め、いくつかの大会で優勝してきた花芽すみれさん。
人気FPSゲーム『Apex Legends』で、全世界上位750名しかいないプレデターに到達したことがある胡桃のあさん
同じく人気FPSゲーム『Valorant』にて、上位ランクのイモータル帯上位常連の夢野あかりさん。
ソロでもかなりの実力を持つ彼女たちですが、チームプレイでの連携も非常に洗練されています。
また、2024年5月2日にぶいすぽっ!へ加入した千燈ゆうひさんは、ストラテジーゲーム『League of Legends』の古参ガチ勢として注目を集めて13います。
もちろん、普段はそれぞれが得意とするゲームジャンルを中心に活動していますが、新しいジャンルのゲームへも挑戦しています。
彼女たちが日々切磋琢磨しながら成長していく姿は、まるで女子校の部活青春ストーリーのようです。
アニメ展開
ぶいすぽっ!は、初期の頃からアニメを積極的に活用しています。というか、アニメへの熱意は並々ならぬものがあります。
前述したショートアニメ『0.2秒の物語』を皮切りに、オリジナル楽曲やカバー楽曲のMV、イベント告知に本格的なアニメを採用しています。
さらに、ぶいすぽ運営のnote(2023年1月1日公開)によると、長編アニメの制作に着手していることが明かされました14。
2024年8月には、親会社のBrave groupがアニメ制作会社『Brave pictures』を設立15。
万全の体制を整えたことからも推測できるように、今後も積極的にアニメ展開を行っていくでしょうからとても楽しみです。
自社でアニメ制作できるVTuber事務所は本当に少ないので、競合との差別化にもなりそうですね。
箱外との交流も盛ん
eスポーツ大会に参戦する機会が多いぶいすぽっ!は、個人勢や企業V、さらにはプロゲーマーやストリーマーなど外部のメンバーとチームを組むことも多いです。
「同じ釜の飯を食う」ということわざがあるように、チームを組んだ外部のメンバーやコーチと引き続き交流しているぶいすぽっ!メンバーも多いようです。
X(旧Twitter)で絡んだり、コラボ配信をしたり。さらには、歌ってみた動画まで出したぶいすぽっ!メンバーもいます。
ぶいすぽっ!の3Dお披露目配信には、ゲストとして箱外でも交流のあるVTuberを呼んでいたメンバーも多かったです。
箱外の人とも気軽に交流できるフッ軽で気さくなメンバーが多いのも、ぶいすぽっ!の特徴と言えるでしょう。
ぶいすぽっ!のファン層
矢野経済研究所の調査によると、VTuberファン全体におけるぶいすぽっ!のファン層の割合は、男性が19.3%、女性が11.3%でした。
ぶいすぽっ!は、特に男性に支持されていることがわかります。
VTuberファンの年齢層が10~30代の男性、10~20代の女性を中心に構成されているため、ぶいすぽっ!の主なファン層も概ねこの年齢層が多いと推測されます。
ぶいすぽっ!は、eスポーツに強い関心を持っているメンバーが多いです。そのため、ゲームが好きな人やeスポーツに興味がある人がファン層の中心であると考えられます。
eスポーツとの新しい関係を築くぶいすぽっ!
今回は、VTuber事務所兼女性VTuberグループの『ぶいすぽっ!』について解説しました。
この記事のまとめ
- ぶいすぽっ!は日本国内で業界第3位の大手VTuberグループ
- 所属メンバーは全員女性
- FPSに強く、プロゲーマー並の腕前を持つメンバーもいる
- 運営は株式会社バーチャルエンターテイメント
- 活動はゲーム実況やeスポーツイベントへの参加が中心
- 姉妹グループは英語圏の「VSPO!EN」と中国の「VSPO! CN」
ぶいすぽっ!が気になる人は、ぜひ公式情報や各メンバーの配信をチェックしてみてくださいね。